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音質の改善 1 [ミックスダウン&マスタリング]

もし、DAW の中身を知る為に逆アセンブルを行ったとしたら..........。まあ、そんな暇も無いし無駄な努力もしたくありません。それなら自分の頭をフルに回転させれば良いだけです。

過去の自分が作ったミックスを聴くと音が良くない。そして、どうしても歪みっぽく聴こえてしまう。これが冒頭の考えに至った理由です。この音が良くない問題を解決したく今回の Volume 23 では DAW の使い方やエフェクト・プラグインの使い方を変えてみました。結論から先に書くと狙った効果は十分に得られたと感じています。個人的には満足できる改善ポイントです。そこで今回は DAW の使い方の変更ポイントの紹介です。

ミックスに使用する楽曲は DAW 上のオーディオ・トラックに読み込みますが、この読み込んだオーディオ・トラック上で2つのボリューム回路を経由してサブ・ミックス・トラックに送られています。ボリューム回路つまり音量調整とは演算処理の事です。演算処理を行えば行うほど元の正確な情報が失われて行くのは当然の成り行きです。

下図は Volume 20 の DAW 画面です。1, Normal Track とはサブ・ミックス・トラックの事でこのトラックのフェーダーの位置は 0 dB になっています。つまり、このトラックでは演算処理が行われていない事を示しています。その下の 1.1 Track A が実際に楽曲が収められているオーディオ・トラックです。このトラックのフェーダーの位置は -6 dB になっています。つまり、この時点で -6 dB の演算処理が行われています。これら2つのトラックのフェーダー位置は常に固定されており、動かす事はありません。では、どうやって楽曲同士の音量差を埋めているのか?どうやってフェード・インやフェード・アウトを実行しているのか?それがその下にあるトラック・ボリュームです。このトラック・ボリュームを調整する事で楽曲同士の音量差を埋めたりフェード・インやフェード・アウトを実行しているのです。このトラック・ボリュームの調整結果はトラックのフェーダーの位置には全く関与しておらず別々の音量調整機能と思われます。従って無条件に2つのボリューム回路を経由しているものと思われます。

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下図は Volume 23 の DAW 画面です。1, Normal Track はこれまでとは何ら変更がありません。変更したのはトラック・ボリュームの部分です。実はこの部分、ボリュームだけではなく他のパラメーターも変更出来るオートメーション機能なのです。例えば音源プラグインやエフェクト・プラグインのパラメーターを自動での変更が可能であり複数のパラメーターを個別に制御が出来るようになっています。

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下図はそのオートメーション機能を使ってその制御先を 1.1 Track A のフェーダーに設定した例です。丁度フェード・インの部分です。左青丸の位置から右青丸の位置へ白線が右肩上がりで傾斜しています。この傾斜に基づいて 1.1 Track A のフェーダーが制御されます。フェーダーのノブの形状が変更されていますがこれがオートメーション機能での制御を表しており、この機能以外でのノブを使った音量調整は出来ない状態です。

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DAW の中身がどうなっているのか?私は知りませんが、上記の方法を採用する事によってオーディオ・データーが通過する音量調整すなわち演算処理が1回で済むのではないかと思います。多分ですけどね。

電源であれスピーカーであれケーブルを変えただけで音が変わるといわれるのがオーディオの世界。アナログのボリュームならいざ知らず、デジタルで音量を調整するという事はデジタルの波形を直接操作するという事。すなわち、それは波形の劣化を意味します。この劣化度合をいかに少なくするかポイントです。これで楽曲の信号の流れを簡略し、少しでも音質の劣化を防げれば御の字でしょう。

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