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フレーズを消す [ミックスの技法]

前々回及び前回とミックスに使用する楽曲そのものをちょっとだけ加工する方法を紹介しましたが、今回も楽曲そのものを加工した内容です。

現在、Volume 18 を制作中ですが冒頭の1曲目の楽曲そのものをちょっとだけ加工しました。どうあがいても次曲へつなぐポイントが見つからないのです。そこで、歌い出しの部分をコピーしタイミングの良いポイントを見つけ出してそこえペースト。当然ですが元々そこにあった部分はカットしてあります。その様子を表したのが下図です。

2018-10-20.jpg

69 ~ 70 小節目の間に切断面が見えますが、この切断面の右側がこの楽曲の冒頭の歌い出しの部分です。切断する前のこの場所にも同じ歌詞が入っているので流して聴いても違和感が感じません。では、何故この様な加工を施したにか? 答えは簡単です。元々の場所には次の展開へと続くフレーズが入っているのですが、このフレーズが次曲へのつながりを邪魔しているからなのです。そこで、何のフレーズも入っていない冒頭の歌い出し部分をここえ持って来たのです。後は自前で作ったリズムを重ね、タイミングを見計らって次曲を入れました。

こんな感じで楽曲そのものに色々な加工を施してミックスに加えています。小さな事ですが、やるのとやらないのでは結果に大きな違いが生じます。やれる事は何でもやります。後悔はしたくないですからね。


尚、次回のブログ更新は10月27日を予定しています。宜しくお願い致します。

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2分の1拍 [ミックスの技法]

ミックスされる事を前提に制作された楽曲ならこんな事は起きないのかもしれません。しかし、ミックスされる事を前提にされていない楽曲では当たり前なのかもしれません。極稀な例なのかもしれませんけどね。

それでもその楽曲をミックスに加えたい場合、何らかの処置を楽曲に施しミックスに加えれば良いだけの事です。下図はその一例です。

2018-10-12.jpg

上段の楽曲はイントロ部から利用していますが、 147 小節目の始まりが2分の1拍後ろにずれています。画像には表示されていませんが、ミックスの為にリズムを追加しています。この2分の1拍後ろにずれている事によって楽曲と追加したリズムが一致しません。そこで別トラック(画像では中段)にこの楽曲を複製、不必要な前後の部分をカット。そして2分の1拍分だけ前にずらしクロスフェード処理を施した様子です。

今回のクロスフェードも前回の記事と同様に同じ楽曲同士のクロスフェードなので試聴しても何も違和感が有りません。追加したリズムとの相性もバッチリです。因みに下段は前曲です。

人生、何とかなるもんです。そして、ミックスも又、工夫次第で何とかなるもんです。前に進みましょう。


尚、次回のブログ更新は10月20日を予定しています。宜しくお願い致します。

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同じ楽曲のクロスフェード [ミックスの技法]

Volume 17 の完成後ですがここで Volume 16 の話です。

ミックスに使用する楽曲は大抵の場合、その一部をカットして使用しています。フルコーラスだと聴いていて飽きてしまいます。ミックス全体の長さもそうですが、楽曲の長さも程々が丁度良い感じです。

しかし、楽曲によってはカットする部分が見当たらない場合があります。カットした状態でつなげると違和感が生じてしまう楽曲が有ります。当然ですよね。カットを前提に制作されている訳ではありませんからね。

ではその楽曲の使用を諦めてしまうのか? 違う楽曲同士をつなげる事が可能なのであれば同じ楽曲同士をつなげることが出来ない訳はありません。その一例が下図です。

2018-10-05.jpg

上図の上段と下段の楽曲は共に同じ楽曲ですが、表示されている部分は離れている部分です。要らない部分をカットして後半の部分を前に移動させただけです。後はオートメション機能を利用してクロスフェードさせています。同じ楽曲のクロスフェードなので何も追加作業を施さなくても自然につながって聴こえます。めでたしめでたしです。


尚、次回のブログ更新は10月12日を予定しています。宜しくお願い致します。

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ループ [ミックスの技法]

ミックスの技法の最後はループです。いわゆるつなぐ為の裏ワザですかね。実際に聴こえているので裏でも表でもないんですけどね。

例え前曲と次曲がつながっていなくても例えどんなつなぎ方でもループ音源を重ねる事でシームレスに聴こえてしまうのです。

Mix 05.jpg

上の黒板では Track C がループ音源に該当します。ループ音源に頻繁に使用されるのはハイハットではないでしょうか。おすすめDJで紹介しているミックスにも多数使われている技法です。無意識に聴いていると分かりづらいですが、意識して注意深く聴くと前曲と次曲にまたがってハイハットが鳴っているのが聴こえるはずです。ハイハット以外にも色々な楽器が使われる場合もあります。ケースバイケースですね。
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インパクト [ミックスの技法]

スワップと同様、正式な名称を知りませんがここではインパクトと呼ぶことにします。

楽曲の終盤に特徴的なインパクト音が含まれる楽曲があります。それならば楽曲の前半に同じ様なインパクト音が存在する楽曲を次曲にすれば綺麗につながるのでは? と誰でも思い浮かべますよね。そう、2つのインパクト音を重ねてミックスすればほぼ大体のモノがシームレスにつながります。

何時も通りに黒板でとはいかないので今回はサンプルを作りました。何分、即興で作ったのでサンプルとしては不十分ですが、雰囲気だけはつかめると思うのですが..........。本当は実際に楽曲を使った方が分かり易いですけどね。

先ずは前曲から



次に次曲は



そして、インパクト音を重ねてミックスすると



となります。

後は何時もの通りです。インパクト音が小節の展開のどの位置に存在するのか? きちんと4小節の整数倍にそれぞれのインパクト音が存在すれば何も問題がありませんが、どちらか一方がずれていると例えインパクト音を重ねたとしても全体として不自然なミックスとなります。何事にも基本が大事という事ですね。
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スワップ [ミックスの技法]

正式な名称を私は知りませんが、ここではスワップと呼ぶこ事にします。
スワップはあまり紹介されていないミックスの技法です。

Mix 04.jpg

今、流れている楽曲にイコライザで低音域と高音域をカットした次に流す楽曲を被せます。次に黒板の①の部分で低音域を入れ替えます。具体的には今流れている楽曲の低音域をイコライザでカットすると共にイコライザで低音域をカットされた次曲の低音域を素早く戻します。これで現曲と次曲の低音域が入れ替わります。次に黒板の②の部分で①と同様の事を高音域で行います。後は前に流れていた楽曲を切りの良いタイミングでボリュームをカットします。これらの手順で楽曲の主導権は現曲から次曲へとスムーズに移行出来ます。

ただ、低音域及び高音域をカットしたとしてもいきなり次曲を被せた時に違和感を感じる場合にはある程度音量を絞った状態で次曲を被せ、馴染んだところでイコライザを操作するのが無難です。

また、低音域が先か高音域が先かはケースバイケースで行うのも有りかなと思います。

尚、BPM、フェーズ及び小節の変わり目等を合わせるのは前回紹介したクロスフェードと同じです。これらが狂えばせっかくのミックスも台無しになります。
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展開(小節)を合わせる [ミックスの技法]

普通、ミックスに使用される楽曲の大半が4小節の整数倍で展開が変わっていきます。たとえ BPM やフェーズをバッチリ合わせてミックスしたとしても小節がずれていると不自然に聴こえます。これらの事を言葉や活字で説明するのはなかなか難しいものです。しかし、幸いにも一目瞭然で理解し易い動画を発見したので今日はこの動画を紹介します。

動画で使用されている DJ ソフトは TRCTOR PRO 2 と並ぶ SERATO DJ と呼ばれる有名なソフトです。TRACTOR PRO 2 とは違い、楽曲の波形を並べて表示ができるので展開の変わり目やミックスのポイントが分かり易いのではないと思います。

ちなみに動画中の波形に関してですが暖色(赤色)が低音域、寒色(青色)が高音域を表しています。



使用している楽曲のジャンルやミックスの方法等、多少の違いはあっても展開(小節)を合わせるという基本事項に変わりはありません。
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フェーズを合わせる [ミックスの技法]

BPM を合わせただけでミックスしても不自然なつながりになるのは前回の記事の通りです。はっきり書けばキックがズレた状態でミックスされています。これでは聞きづらいですよね。そこでこの2つのキックを同時に鳴るように工夫するのです。それがフェーズを合わせると呼びます。

それではこのフェーズを合わせたクロスフェードのミックス例です。
先ずは7月26日の記事の中の上段の組み合わせから



次に7月26日の記事の中の下段の組み合わせです。



綺麗につながりましたね。これで一安心。と、言いたいところですが、これだけではまだ不十分なんです。今回の事例はキック音だけですからね。もし、他の楽器の音色が存在する場合にはまだ注意すべき点が他にも有るのです。
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BPM を合わせる [ミックスの技法]

さて、前回のそのまんまミックスでクロスフェードさせた2種類のキック音に対して BPM を揃えてクロスフェードさせるとどうなるのか? またまた実験です。ここでは BPM 130 のキック音の再生速度を調節して丁度 BPM 120 になるように再生せています。

先ずは7月26日の記事の中の上段の組み合わせから



次に7月26日の記事の中の下段の組み合わせです。



まだ、何かが足りないようです。
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そのまんまミックス [ミックスの技法]

もし、何も考えずにそのまんまミックスしたらどうなるのか? 『百聞は一見に如かず』改め『百聞は実験に如かず』です。以下は Mixcraft 7 で作成したキックを TRACTOR PRO 2 に読み込ませた時の画像です。上段の Track A は BPM 120 のキック、下段の Track C は BPM 130 のキックです。微妙にグリッド(薄色の縦線)の間隔が違うのが見て取れます。

BPM 01.jpg

先ずは 120 BPM のキックから


次に 130 BPM のキックです。



この2つのキックを楽曲に見立てて何も考えずにクロスフェードさせてみます。最初の10秒間は 120 BPM のキックのみであり、次の30秒間がクロスフェード部分となります。そして最後の10秒間が 130 BPM のみのキックとなります。

先ずは7月26日の記事の中の上段の組み合わせから



次に7月26日の記事の中の下段の組み合わせです。


何かが変ですよね。何かが。
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