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考察 [ミックスダウン&マスタリング]

何も考えずに修行を進めたのでは目標を達成する事は出来ません。無駄な時間を過ごす事になります。何をどうしたいのか、どうすればそれを達成する事が出来るのか? を深くそして幅広く考える必要が有ります。今回は音圧レベルを市販 CD レベルと同等にするにはどうしたら良いのか? 波形を綺麗に横一線にするにはどうしたら良いのか? を考え具現化する方法を模索する事にしました。

先ず最初に音圧アップの為のツールとしてコンプレッサー、リミッターそしてマキシマイザーの3種類が挙げられまが、果たして本当にそうなのか? 本来の目的や使い方を正しく認識し使っているのか? を考えて見る事にしました。


1.コンプレッサー

大きな音を圧縮し小さな音との音量差を縮小する為の道具であり、この事が結果として聴きやすい音に仕上げる事が出来る。又、パラメーターであるアタックやリリース等を調整して音の質感を整える事が出来る。と考えるとコンプレッサーと云う道具は音の質感を調整する為の道具として捉えるのが良さそうです。

大きな音を圧縮する訳ですから必然的に音量レベルが下がります。その下がった部分が余裕となるので全体の音量をその分だけアップすれば音量アップにつながります。


2.リミッター

設定した音量レベルに対してそれを超えた音量を設定値まで圧縮する事が出来る。即ち、音量の限界値を決定づける為の道具として捉えるのが良さそうです。

大きな音を圧縮する訳ですから必然的に音量レベルが下がります。その下がった部分が余裕となるので全体の音量をその分だけアップすれば音量アップにつながります。この事はコンプレッサーと同じであると考えられます。但し、コンプレッサーとは違い音の質感有無等は余り考えられない。


3.マキシマイザー

設定した量の分だけ音量をアップさせる事が出来る。単純に考えれば再生装置のボリュームをアップした様な感じ。でも、そこにはボリュームアップとは異なるメカニズムが存在しています。例えば本来 16 bit 幅が最大音量となりますが、 12 bit 幅しか記録されていなければ約 4 bit 幅の分だけ音量が小さくなるのです。そして、一番の問題は 12 bit 幅の分解能と 16 bit 幅の分解能では音質に大きな差が有ると云う点です。考えて見て下さい。 16 bit 幅で記録された CD よりも 24 bit 若しくはそれ以上の分解能で記録されたハイレゾ音源では何方に軍配が上がるかは一目瞭然ですよね。

必要な分だけ音量をアップさせるのと同時に分解能も適切に復元する。これがマキシマイザーの役割と考えるのが良さそうです。


以上はあくまでも個人的な見解ですが、この点を踏まえてこれまで制作してきた Vitamin X Volume 1 ~ 14 内の全てのコンプレッサー、リミッターそしてマキシマイザーを外す事から今回はスタートしました。


尚、次回のブログ更新は4月30日を予定しています。宜しくお願い致します。
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