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老兵は死なず! [使用機器]

子供の頃、テレビで見た CM の話です。

何処か場所は不明ですが、砂浜に穴を掘り、その穴にスピーカーを埋め、上からマイクロフォンで何かしらの特性を測定する状況がその CM で映し出されていました。大地を無限大バッフルに見立てての測定ですね。この測定結果の優位性はともかくとしてオーディオに興味さえ示さなかった子供の頃の私でも『スゲー』と思った事を今でも記憶しています。


時は流れ、20代後半の話です。

それまで使っていたスピーカーは長岡式のバックロードホーンだったのですが、その音に満足出来ない状況だったので市販のスピーカーの購入を決意。当時はオーディオの全盛期。作れば売れる時代。各社、物量を投入しては次々と新製品を発表していました。何せ1年毎にモデルチェンジやマイナーチェンジを繰り返していた訳ですから今では考えられない状況でした。

自分で出せる金額としては1本当たり ¥59,800 前後のスピーカー。この価格帯は各社主力製品が目白押し。いわば激戦区。一番、売れている価格帯です。そして、そのなかで選んだのが1本当たり ¥62,000 のダイアトーンの DS-77 HR 。他社の殆どがバスレフなのに対して DS-77 HR は密閉型。出てくる音は割とおとなしい感じ。でも、長く使うのであればハデハデではない音が良いのでは? が購入理由。至って単純明快な理由です。

しかし、この DS-77 HR は低音が出ない。密閉型に加えてコーン紙が重くダンパーやエッジが固いときたもんだ。これでは低音が出ないのは当たり前。トーンコントロールを回して何とか聴ける状況に。で、次はアンプのグレードアップかなと? と思う20代後半の日々でした。


そして、現代の話です。

その時の DS-77 HR は今でもメインシステムとして鎮座しています。2度の大きな地震(余震を含めると3度)で倒れエンクロジャーの一部が欠けましたが、ユニットそのものは無傷。今でも元気に鳴っています。低音ですか? バリバリですよ。トーンコントロールの力を借りなくてもドンドンと響いています。ソースダイレクトで精度の高い音が鳴っています。

因みに冒頭の CM ですがダイアトーンの CM です。 DS-77 HR を購入する時はこの CM のことなんか頭の中には無かったのですがこれも何かの縁なんですかね。これ程、長い期間、DS-77 HR を所有するとは思ってもいませんでした。


尚、次回のブログ更新は3月19日を予定しています。宜しくお願い致します。

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